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学会発表模様:第9回 クリニカルバイオバンク学会シンポジウム 「リアルワールドデータの多施設統合解析を実現するJPP : Japan Precision-medicine Platform」

2024年8月2日(金)から2日間、第9回目となる「クリニカルバイオバンク学会シンポジウム」が開催されました。

 シンポジウムのテーマとして、以下の通り、多彩で幅広いテーマが各部会から発表されました。

  ・クリニカルシーケンス部会:「院内検査室でのクリニカルシークエンスを成功させるために」

    オーガナイザー 西原 広史教授(慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット)、松下 一之教授(千葉大学)

  ・がんゲノム医療推進部会:「がんゲノム医療」 

    オーガナイザー 武藤 学教授(京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座)、城田 英和准教授(東北大学病院 腫瘍内科)

 また、学会シンポジウム初日の8月2日(金)16:50より、NTTプレシジョンメディシングループとそのパートナー企業であるBC Platforms AG社から3名にて「リアルワールドデータの多施設統合解析を実現するJPP : Japan Precision-medicine Platform」についての講演を実施しましたので模様をお伝えします。

本イブニングセミナーの座長(東北大学未来型医療創成センター/ 東北メディカル・メガバンク機構 荻島 創一教授)より、テーマと参加者の紹介があり、講演を開始しました。会場は最初から最後まで約300人弱の学会参加者で埋まり、活発な議論が繰り広げられました。

荻島 創一教授(東北大学未来型医療創成センター/ 東北メディカル・メガバンク機構 教授)
最初の登壇者のNTTプレシジョンメディシンの稲家
データの2次活用に関する課題感や、創薬エコシステムサミットなど最近のトピックスを紹介。その後、7月より社名変更をしたNTTプレシジョンメディシングループの紹介、JPPの大義や概要の紹介
2番目の登壇者は、新医療リアルワールドデータ研究機構の岡田
リアルワールドデータ研究の課題や、複数施設にわたってデータ分析可能なFederation Modelの紹介
患者情報を医療施設外に出さずに分析可能なTRE環境(Trusted Research Environments)などを紹介
最後は、BC Platforms AG社のNino da Silva氏(Managing Director, APAC, Global Lead Healthcare & Technology)
ゲノム活用やTREを用いたユースケースを紹介
iDx LungでのTREについて
HDRUK(Health Data Research UK)におけるフェデレーション・モデル
希少疾病研究の支援
シンガポールにおける健康アウトカムの改善。BC Platforms AGとHealth for Life in Singapore(HELIOS)との研究におけるパートナーシップ
A*STAR(4xRI)とBC Platfors AGが共同ラボを設立。BC Platforms AGとシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)は、ヘルスケアデータの管理・解析から臨床応用への転換を加速するための共同ラボを設立。この共同研究により、国際的な実世界データを利用した革新的な研究環境が育成され、臨床研究や治験の実現など、医療成果の向上に貢献する。
フィンゲン(FinnGen)は、世界最大級の民間公開ゲノム研究。50万人以上のフィンランド人のデータを分析することで、病気やその根底にある遺伝的原因についての理解を深めることを目的に

(参考)東北大学未来型医療創成センター/東北メディカル・メガバンク機構 ゲノム医科学情報学分野主催「クリニカルバイオバンク学会シンポジウム」弊社社員登壇のご案内