2025年3月12日
NTTプレシジョンメディシン株式会社
遺伝⼦検査サービス「Genovision Dock®」の受検者数が10万⼈に到達
NTTプレシジョンメディシン株式会社(代表取締役社⻑:是川幸⼠、以下「当社」)が提供する遺伝⼦検査サービス「Genovision Dock®(ゲノビジョン ドック)」の受検者数が、2025年3⽉に累計10万⼈に到達しましたのでお知らせいたします。
「Genovision Dock®」は、遺伝子の解析結果に基づき、一人ひとりの疾患リスクや体質をお知らせするとともに、疾患予防、健康維持のためのアドバイスを行っております。こうした個々の受検者に合わせたヘルスケアアドバイス(プレシジョンメディシン)の対象者が10万人に到達したものです。
NTTコホート(Genovision Dock®受検者)活用の可能性
Genovision Dock®の受検者数が10万人に到達したことで、アカデミアや研究機関との共同研究や製薬企業などの製品マーケティングやR&D分野に活用できるコホート(NTTコホート)としても大きな可能性を有しています。
活用例として、特定の条件に該当する受検者に対して、研究への参加を募集することができ、これにより、遺伝子検査サービスの結果に、長期にわたる健康診断データなどを加え、研究の精度を向上させることができます。
NTTコホートの特徴は、以下の3点です。
① 豊富なデータセット
基本属性だけでなく、経年の健診・問診データ+遺伝子データ(血液由来DNA)などのヘルスケアに関するデータセットを保有しています。
② 双方向性
アンケートの実施や、フィールドモニタの提供、モニタへのサンプル送付など、双方向のコミュニケーションが可能です。
③ 大規模コホート
約10万人の就業世代の大規模コホートであり、平均10年以上の経年の健診・問診データと突合された遺伝子情報を保有しています。
NTTコホート(就業世代コホート)を活用した研究開発支援サービスの詳細はこちら
具体的な研究事例
・東京⼤学医科学研究所と⽇本電信電話株式会社
遺伝⼦検査で得られた遺伝情報に、企業に⻑期蓄積された経年健診データなどを掛け合わせた解析から、遺伝的体質や疾病リスクと⽣活習慣の関係性、疾病予防に向けた効果的な手法解明を⾏う「企業コホート研究」に取り組んでいます。この研究では、就労世代における遺伝的リスクと肥満、2型糖尿病、心房細動などの関係を明らかにしてきており、疾病の超早期発見と予防にむけて研究を進めています。
・京都大学医学部附属病院
NTTコホートをフィールドとして、蓄積データ(遺伝子データ×経年健診データ)とアルコール呼気検査データとの相関解析を行い、飲酒を含む生活指導アルゴリズムの開発に取り組んでいます。飲酒による健康障害の原因であるアセトアルデヒドに着目し、個人の遺伝的体質が健康におよぼす影響を調査しています。
今後の展望
今後もGenovisionは、最先端の遺伝子研究を推進し、将来的な予防医療や個別化医療の発展に寄与することで、みなさまの健康と幸福に貢献してまいります。